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2003.09.18

訓読否定の漢文入門

「漢文入門」と銘打ってる通りに、教えているのは漢文訓読であるのに、訓読は最終的には捨て去るものです、と荘子や禅の悟りかと思わせるのが、小川環樹・西田太一著『漢文入門』です。初版1957年。

訓読廃止議論はすでにさかのぼること江戸時代、荻生徂徠からと言われてますが、訓読派vs音読派対立の歴史は明治大正にも、戦後にも、そして現在でも繰り返されてるわけですね。

繰り返すのはともかくとして(いいのかな)、アカデミックな研究の場、特に論文を書くときにも、この問題が継続してるのは、どうなんでしょう。もはや訓読の経験は教養として等しく共有されてるものではない以上、答えは見えてると思うのですが。論文作法(ライティングってやつ)が中国哲学の分野で客観的に確立されず、職人芸的に伝承されてきてるからでしょう。
ええ最近はその伝承すら……といった嘆きはよく聞きます。あ、僕が怒られてるのか。

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コメント

確かに訓読派、音読派の対立は不毛。最近出た『漢文訓読入門』(明治書院)はおもしろい。不毛な対立に終止符を打つか?

投稿: ちゃんちゃん | 2011.07.10 22:05

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