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2003.09.27

『ダブル・ビジョン』DVD発売

道教版セブンという宣伝で売り込まれたけど単館上映に終わった台湾映画(ハリウッド資本)、『ダブル・ビジョン』のDVDが発売されました。
cover
なかなか好みのB級映画です。日本のマンガやアニメが好きで道教に興味のある向きには、断然オススメです。一見噛み合わない条件を二つあげてるようですが、僕の周りに数人いますので、全国的にはけっこういるかもしれません。

なんで日本のマンガやアニメが好きな人におもしろいかというと、ハリウッド映画の影響よりも、モチーフとしては日本のサブカルチャーの影響が強いんですね。キャリアと地元警察の軋轢、ハイテク系新興宗教、謎の古代遺跡と秘文、なんてのは共通項ですが、ラスボスが何せほら、美少女ですから。これはハリウッド映画ではありえないでしょう?

詳しくは公式サイト(http://www.spe.co.jp/movie/worldcinema/doublevision/)をどうぞ。
公式サイトのレビューには、僕の先生が書いてます。上映時に売ってたパンフレットの解説文はどれもダメダメでした。いや最近の映画のパンフでまともな文章に出会う確率の方が圧倒的に少ないか。映画を見てるかもしらんけど、内容のある文章を書けるだけの教養はないんでしょうね。ひいき目でなく、先生のは読むとより映画を深く理解できます。とはいえネタバレで書いてるので、パンフには使えないですね。惜しい。

道教方面でのおもしろさといえば、犯罪動機が世界平和でも民族の自立でも、はたまた金や権力あるいは復讐のためでもなく、自らの不死の獲得だったあたり、実に道教的ですばらしいです。
あと、調査をする刑事たちが宗教者はあてにならないアカデミズムの権威に聞こうということで、中央研究院に向かうんですが、実情を知ってるとちょっと笑えます。宗教学者が実践者でもありうるのはいずこの世界でも同じであります。

音楽と見せ方にもっと凝っていたら、じゅうぶん大作になっていたと思います。素材もストーリーもすばらしかったです。日本のこの手の娯楽映画が脚本でつまずいてるのを考えると、何とももったいないです。

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