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2003.11.07

タオの会2003

今年で三回目になりますか、道教学会の大会前日に前夜祭的なイベントとして、道教文化研究会が中心となって、東西若手道教研究者の発表交流会を開いています。題して「タオの会」。名前はアヤしいですが、学会当日よりも若手の忌憚のない意見が飛び交って、なかなか充実しています。
今年の発表は、
 重信あゆみ氏「西王母信仰の変遷―神話から道教の神へ―」
 鈴木健郎氏「「白玉蟾」をめぐる諸問題」
の二つでした。

重信さんの発表は、各資料をとりまとめて、西王母信仰が道教へ取り込まれるまでを論じたものでした。同様の試みで研究書が書かれているし、テキストの取り扱いも簡単でないので、難しい研究だとのコメントがありました。またテキストに不安のある道教以前の変遷よりも、むしろ取り込まれて以降どのように発展して近現代の西王母信仰につながってくるのかを明らかにしてほしいとのリクエストもありました。僕も個人的にはその後の話を聞きたいんですが、ただご本人はむしろ考古学的な方向に興味があるそうです。

鈴木さんの発表は博論の節録でした。南宋時代の著名な道士白玉蟾の思想を論じたもので、すごく勉強にもなります。でも、宗教学からのアプローチだから、中国思想史の文脈ではおかしなことを言っていたとしても、それは視点の相違に過ぎない、といった逃げ口上は生産性がないのでもったいないことです。そうやって逃げるなら最初から歴史学的な視点を導入しなければいいのに。

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