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2003.11.09

『日本の道教遺跡を歩く』

福永光司・千田稔・高橋徹著『日本の道教遺跡を歩く――陰陽道・修験道のルーツもここにあった』(朝日選書)は、専門家によってはトンデモ本扱いするかもしれません。あとがきの方でも予防線がはられてますが、ようするに「道教」が本当に日本に入ってきたと言ってよいのか、といったところから議論になっているので、「道教遺跡」って何それ?というつっこみが出てくるわけです。ただ僕はそれでも良い本だと思いました。

cover

実際に同書で使われてる道教は、もっとも広い意味での道教、儒教・仏教・道教三教の一つというときに使われるぐらいの漠然としたもので、これは一般的な言説では十分に納得できる用法です。
また第2部の福永せんせいの道教一問一答も興味深く読めます。同意するかどうかはまた別の話ですが、少なくとも一般読者にここまで分かり易く説明できることを、研究者の仕事としてちょっとあこがれてしまいます。

ちなみに目次は以下の通りです。

第1部 探究・日本の道教遺跡
 亀の背が支えた天宮―飛鳥と多武峰
 仙人が住むとされた土地―吉野・宮滝
 常世から波寄せる国に皇祖を祀る―伊勢神宮
 藤原京の南によみがえりの宮―八角墳
 他14篇
第2部 道教について
 道教とは何か
 四重構造の道教
 基準教典は『雲笈七籤』百二十巻
 『墨子』や『韓非子』も道教の教典
 三洞の思想史的整理
 他13篇

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