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2004.05.06

高島俊男『本と中国と日本人と』

高島俊男さんの『本と中国と日本人と』(ちくま文庫)は、中国学の研究史に関するエッセイ兼工具書としてすごく勉強になります。

cover

本の内容は、中国関係の書評で、1冊ごとに数頁で紹介するというスタイルですが、関連する他の書籍から当時の事情、業界に対する見解まで、ぎゅっとつまっています。それでいて文章は軽やか。うう、どれだけ修行をつめばここまでこれるのか。。。

さて、紹介されてる本は名著ばっかりなので、そもそも古本でも入手できるかどうか分からないようなものがあります。というのも、一般読者でもそこそこおもしろいでしょうけど、元々業界関係の読者を想定して書かれてるので、まあそういった人たちは大学図書館などから借りて読めるというわけです。本の中でもばっさり切り捨てられてる今どきの業界関係者の中でも、最下層で道に迷ってる(僕のような)初学者にとっての、良質のブックガイドになってます。と、たぶんここで紹介されている本ぐらいは読んでて当たり前とか言われるんでしょうけど。
「研究論文」よりも注釈や目録の方が価値がある、というのはこのぐらいの世代の先生方の共通見解なんでしょうか。余所でも同じことを聞きました。おっしゃる通りですと電脳世代の僕も思ってます。同じように情報処理の成果も評価してください。カテゴリーは同じなんです。
他方、漢文への評価は低いようです。今では中高でまともに漢文教えませんので、逆に必要性が増してきていると思います。訓読がすでに外国語なんです。
……て、誰に訴えてるのよ。

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高島 俊男 † 【たかしま としお】 はてな 「だれもがすることはするな」 ↑『李白と杜甫 その行動と文学』(評論社:絶版)1972年10月 † 【現在は、講談社学術文庫】 松... [続きを読む]

受信: 2004.11.04 19:37

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