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2004.10.23

『珈琲時光』

侯孝賢の『珈琲時光』を見てきました。思ったより、悪くなかったです。
ストーリーについては、情報収集するか、パンフレットを見ない限り、理解できないもので、予想通り冒頭から思いっきりおいてかれました。ただ風景の切り取り方が、日本人の感覚でないからか、フィルムに立ち現れる東京の風景がおもしろかったです。明らかに自分の見ている東京ではない。あるいは日本人の監督でも同じように撮れるのかもしれませんが。

例えば同じ日本人でも、東京で生まれ育った人間と地方出身者では違ってくると思います。同郷の友人が「周りを見回しても山が見えない、気持ち悪いところだ」と東京を評したり、逆に埼玉出身の先輩が書いた「東京の空は高い。だってビルだって届かないから」といった詩を、父が「田舎の空はもっと高い」と言ったりしたこととか。都会の良し悪しを言うつもりはありません。ただ同じ風景でも見え方はたぶん違う。そんな哲学的な問題が見て分かるという、いい映画でした。
また人物の描き方は分かり易い余韻を醸し出していて、見ていて退屈はしませんでした。

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