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2004.11.24

小谷野敦『評論家入門』

小谷野さんの書き下ろし、『評論家入門』(amazon, bk1)を読みました。相変わらずの恨み節芸ですが、東大で院生んときに本を出せるように先生が差配してくれんのか、うらやましいというのが第一の感想です。
それはさておき、小谷野さんの博識のおかげで学べるところは多いわけで、ちょうど自分の気になったところがあったので、以下に引用しておきます。最近、気になった文章がどの本にあったかすら忘れちゃうし、メモではなくしちゃってるので。海馬の出来が悪いんでしょうねえ。そうそう、引用箇所。柄谷行人さんの批判のところで、小谷野さんは漢文学の問題をとりあげ、

「漢文学」にいう「文学」だが、近世以前の「文学」とは、漢詩をはじめとして、漢文で書かれた歴史、倫理の書、すなわち四書五経やその他の人文学的な書物いっさいを指していた。……つまり「小説」や「詩」が「文学」だということに漱石は戸惑ったのである。そのことは、一九七五年に小堀桂一郎が「『文学』といふ名称」という論文で書いているし(『明治文学全集七九 明治期文学・芸術論集』月報、筑摩書房)、柄谷はこれを読んでいたのだろう。
と述べています(p.108)。おお、きちんとした論文があるんですね。φ(..)メモメモ。

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