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2005.07.09

東京国際ブックフェア2005

今年もブックフェア行ってきました。年を追うごとに人文書コーナーが小さくなっていくのが悲しいです。今年は電子出版1/4、児童もの1/4、大手出版社1/4 人文・理工学術書1/4って感じでした。電子出版のブースもそこはかとなく低調でした。アドビのCS2紹介のブースがいちばん大きかったぐらいですか。僕が注意してみてたのは、電子ブック関連のブースだったんですが、ソニーは凸版印刷か大日本印刷のブース(どっちだったっけ?)の一部で去年までと特に変わりのない宣伝をひっそりやってたぐらい(オーサリングツールのBookCreatorの方は、自費出版のeブックランドでおまけで紹介)で、特に新しい展開もなくいささか心配になりました。値段安くて本文検索も可能な二号機を出して欲しいんだけどな。
一方、松下のΣBookは新機種をちょっとだけ展示してました。
p1000095.jpg
1画面で視認性の高いカラー液晶と、現行機種をまったく踏襲していないデザインになってました。やっぱり、最初の機種は評判悪かったのねという感じ。LIBRIeユーザーの僕もこの新機種にはちょっと心惹かれました。ネックは値段でありますが。また学術利用にしか興味ない僕にとっては、T-Timeによる書き出しとの差異を図れないとあまりメリットないです。その書き出しもPSPのきれいな液晶に書き出したのを見たのですが、うーん、読むだけなら、LIBRIeのe-inkの方がいいかも。
電子ブックでは、シャープのXMDFがいちばん熱心でした。オーリングツールの宣伝やら、DSの楽引辞典にも使われてますといった宣伝やら、専用ブースを出してたのもここだけでしたし。がんばって~。

電子ブックに期待している最大のポイントは、既存図書の電子化を進めることができるからなんですね。Google Printのような本の中身を検索できる、研究者にとって涙がちょちょぎれるくらいうれしいサービスをどう日本で展開できるかを考えてみると、例えばこうした電子ブックとの連携だと思うんですよね。ホントは紙の本の検索ができるとうれしいんですが、英語の書籍と違って、機械的にどかどかとOCRして電子化していくわけには行かない。かかるコストが全然違うと思うんです。でも電子ブックなら、すでにきちんと電子化されている訳ですから、その問題はクリア。電子ブックを販売してる側にしても、現行の販売サイトでは中身の検索サービスないですよね。それをGoogleと提携してやる。検索していいなと思った本をすぐにダウンロードできますよ、と。ΣBookも最初は画像のみだったんですが、文字コンテンツについては、ボイジャーのテキストベースのドットブックフォーマットを採用したそうです。なので、上の三大電子ブックのすべてに対して、こういうサービスが理屈の上では可能なんですよね。やってくれないかなあ。

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