« 南無紅豆麺包仏 | トップページ | エビ・イカ・豚レバーで炒三鮮 »

2005.10.16

魯迅と八卦掌

八卦掌についての学術論文はあるのだろうか、と探してみたら日本には1本(via 雑誌記事索引、その後MAGAZINEPLUSでも同様の結果)、中国には237本(via 中国期刊全文数据库)、台湾には17本(via 遠距離服務系統)という結果になりました。もちろんこれは「八卦掌」という単語で検索しただけなので、関連人名や書名、技名、異称別称などで探せばもう少し増えると思います。

で、まあ日本の論文から見るかと思って大学図書館でコピーしてきたのが、標記の「魯迅と八卦掌」(渡辺宏明、法政大学教養部紀要103号、1998年、pp.237~244)です。内容は魯迅の作品で登場人物が八卦掌を練習する記述のあるものをとりあげ、太極拳と誤訳した日本語訳などを挙げつつ、八卦掌の簡単な紹介をし、実は魯迅が何の気なしに取り上げたのではなく八卦掌の知識があって作中に書いたことを登場人物の名前と八卦掌の実在の使い手の名前との関連性を挙げて論じたものでした。僕は現代文学詳しくないんですが、老舎も中国武術を習っていたとかで、民国期の知識人と中国武術というテーマもちょっとおもしろそうです。
日本語で書かれた八卦掌関係の資料は、標記の論文でも参考にしている『武術』などの雑誌記事の他は、そう多くもなく、参考文献とするには検証が必要かも知れません。とりあえず入手できるものはがんばってみますが。
別にその必要に迫られているわけでもないのですが、学術研究として八卦掌に取り組む場合、(1)八卦掌について書かれた文献の解釈か、(2)八卦掌の伝承者へのインタビューのどちらかしかないわけですが(いやまあ(3)生東洋医学や生理学的アプローチもありますが、これは。。。まあ文系の僕には無理ということで)、(2)のようなフィールドワークは僕自身現在習っているのでその過程の中で機会を見つけてやればいいかと思う一方、個人的な興味は(1)の方にあります。最初に習う熊形の走圏があまりに内丹的なので、思想的な影響があるとおもしろいな~と思ってるのです。標記論文でも董海川祖師(でいいのかしら?)が道教の「転天尊」なる修行法に触発されて八卦掌を編み出したと書かれていましたし。このあたりからも広げてみようかな。

|

« 南無紅豆麺包仏 | トップページ | エビ・イカ・豚レバーで炒三鮮 »

コメント

日本で臺灣人の老師から北派武術を学んでいます。
差し支えなければ,八卦掌が登場する魯迅の作品名を教えていただけないでしょうか?
私は未だ八卦を学んでいませんが,老師が一人で練っているのを目にしたことがあり,ネットで八卦掌を調べていてここに辿り着きました。

投稿: 鈴夢 | 2006.02.28 15:20

鈴夢さん、こんにちは。
魯迅の作品名については、該当の論文をしまっちゃったのですぐにお返事できません。掘り起こししだい追記いたしますので、ご容赦を。

投稿: ぱーどれ | 2006.03.02 11:13

魯迅は専門外なので,ついそちらへ気軽に訊ねてしまいました。お手数をおかけします。こちらもできる範囲で調べてみようと思います。何か分かりましたら報告致します。

投稿: 鈴夢 | 2006.03.02 16:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2086/6438311

この記事へのトラックバック一覧です: 魯迅と八卦掌:

« 南無紅豆麺包仏 | トップページ | エビ・イカ・豚レバーで炒三鮮 »