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2005.12.14

「薫陶する」ことの大切さ

甲野 「薫陶する」という言葉があったでしょ。その場に一緒にいることが大切ということです。 やはり体験すると違いますよ。例えば私の体の使い方の基盤の一つである足裏を水平にして、そのまま垂直に上げる歩法は、八卦掌の平起平落という歩法が参考になっています。この歩法を、本場中国の八卦掌の指導者から「これが大事なんですよ」と言われた瞬間に頭の中に三つくらい落雷があったような感じがして、ものすごく納得がいきました。平起平落という言葉は以前にも耳にしていたのですが、目の前で、まさにその人に接して話を聞くというのは全然効果が違うんです。
甲野善紀・内田樹「体育の見直しが教育を救う“学び”とは別人になることだ」@中央公論2006年1月号、p.63

この後、内田せんせいのe-ラーニングあかんやろ説が続きます。人と人とが直接向き合う中で磨かれる身体感覚みたいなものが教育には必要といったような対談内容にはおおむね納得するんですが(でもこれってコミュニケーション力とか人間力とかに回収されそうでいやだなあ)、「数値化できない、科学的に説明できないことを、きちんと事実として受け止めて、取り扱っていかなければいけない」という結論には同意できません。個人的な関係性でやるのならともかく、制度としてやってしまうとゆとり教育と大差ない結果になるような気がします。数字と科学の後ろ盾がない意見は、結局それが実行されるまでに歪められてしまうのではないか。悪意ある(とまではいかなくても利害を異にする)相手が納得しづらいと思うんですよね。
それはともかく、おお、こんなところにも八卦掌がと思って、練習後の不良グループの飲み会で話したところ、それは間違いなく李老師のことでしょうとのコメントが。やっぱりそーかー。うう、早く伝説を見たい。

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