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2006.01.29

後ろへ向かう力

午前一仕事した後、午後は八卦掌の講習会に行きました。来日中の李先生の特別講習会です。今日は変化の技を練習するけれど、それは根本となる一から生ずるものだから、根本を練習しなくてはいけないのはもちろんだけども、たくさんある変化を一つ一つ学んでいくことで、根本もまた理解できるとのこと。これは中国哲学の考え方ですとの由。「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」(『老子』42章)という宇宙観をベースに、道教の養生思想では、その逆をたどって道に回帰することを根幹の発想としています。八卦掌の修練もまた同じということですね。

まず龍形走圏、これが根本の一であります、を練習。あんまりやると疲れてよくないので毎日少しの練習にしましょう、と言われたのが始めてから30分後でした。あう。八卦掌が重視するのは気血の充実なので、練習するときには形が正しいかどうかよりも気血を充実させることに意識を向けるようにとのこと。

次に龍形走圏からの変化として、単換掌を練習。単換掌のポイントは方方正正で行うとのことでした。具体的には扣歩において足を直角に配し、また手の動きは円になっているという次第。形の正しさが気血の充実を補うのだから、形があんまりいい加減でもいけないとのこと。
先の話と矛盾するようですが、ようは意識せずとも正しい形になるように練習していかないと気血の充実はおぼつかない、ということなんでしょう。道は遠いのう。

そして単換掌からの変化として、今日は「帯手」を習いました。ついこないだ遠藤先生から習い始めた探掌などの技が前へ向かう力だとすれば、帯掌は後ろに向かう力だそうです。帯手自体は技法ですが、そこに潜む「後ろへ向かう力」という原理を学ぶことが重要だとのこと。
続いて、連環帯手、退歩帯手、進退歩帯手と変化の形を習っていきました。実践面での使い方は相手をつかんで引っ張り回すといったところです。でも李先生にやられたらつかまれた瞬間にそこを骨折しそう。。。

で、まあ、くるくる回ってたんですが、その時にも「含胸亀背下端腰」を維持し、中正を保ってないといけません。できねー。中正を保っていないと、そこからさらに別の動きに変化できないからとのこと。目を回してそれどころではありませんでしたが。やはり走圏をきちんとして身体を作りましょう、ということをたっぷり実感したのでした。でも変化の技を習うのは楽しいです。走圏が楽しくなるのはいつの日か。。。

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